
全て広瀬歯科医院の臨床例です。
義歯を難しくする要素として、以下の項目があります。 1.手技による誤差 2.顎運動の偏位、不調和 3.口腔内形態の悪化 4.精神的原因(心因性の原因)
義歯を作る事は、簡単です、機能的にかめる義歯を作る事が大変なのです。患者さんの心の動きに合わせながら最適な方法をとりながら作り出すのが難しいのです. 歯科医師でも迷うことはよくあります。難しく成ればなるほど、迷い迷い行うのが現状です。簡単であれば、もっと義歯の合わない患者さんがへり、迷える患者さんが、少なくなります。 逆に、平均寿命が延びたため、歯茎の状態の悪い患者さんが増えて来ているのも、現状です。そのため心因性の原因で義歯が入らない人も増えていると思います。
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| 1.総義歯動画 |
舌骨のまわりの筋肉が硬くなっていたのが、徐々に徐々に柔らかくなり、舌骨が楽に動くようになると 息がしやすい、食べるのが楽になった、気持ち悪いのがあまり感じなくなった、首の凝りが少なくなった、 と言われることが、ままあります。その辺を目標に総義歯作っています。 そのためのお願いがあります。舌を下顎義歯の前歯部の裏側付け根付近において下さい、離すと舌根が沈下した形になり 義歯の後方舌側に隙間ができ、義歯が必ずうきます。首を後方に傾けて、顎を浮かせても入れ歯は浮きます。 そして首の筋肉の前方がかなり緊張します。食事をする時は、顎をやや引いているのですが、義歯をいれると 下顎をつきだす方もいらしゃいます。頬側と舌側のカーテンでシールして吸着がでるので そのシールをはずせば義歯は、はずれます。(すなわち、ゴムの吸盤の原理を応用して吸着をつける様にしています。) ガラス板に吸盤が吸い付くのは水の作用です。水がないと吸い付きません。口腔乾燥症などで唾液がないと吸い付きません。 唾液の性状、量で吸い付き具合が微妙にかわります。サラサラな唾液では、吸い付きが落ちますが、 粘着性の唾液では、よく吸い付きます。微妙なバランスの上で義歯の吸着が生じるということです。 もう少し義歯に関心を持ってください。
義歯をセットするのは、未だ道半ばで、それから調整しその人に合うように仕立て上げる訳ですが、
その時意外に患者さんの声が聞けません。患者さんは緊張しているためなのかもしれません。
緊張を解いてもらうのに、顎を運動させてもらい、疲れるのを待って、普段しているような噛みかたをして頂くために、
2時間ほど患者さんにとらざるを得ない場合もあります。リラックスした噛みかたが出来れば、調整も容易になります。
悪いところを噛む動作の中で見つけようと、私は必死に行います。不都合な姿勢で立ちながら長い間やるので、
腰が痛くなりますが、ここが一番の勝負所です。我々が作った、咬合が、必ずしも正しい位置にないかも知れないのです。
絶対ということは、ありません。患者さんの噛み具合をみながら、最終的に直す必要があります。義歯の形にならないと、
微妙なことは分かりません、蝋(ワックス)の状態では、いつもと同じようにある程度噛みこむことが、
壊れるのでできません。歯がついた形でないと分からないと思います。出来上がった義歯でないと、
はっきり分からないのを、技工操作を進めるために、便宜的に義歯の形にもって行くのですが、
感覚的な細かいことは完成しなければ、誰にもわかりません。それで急に下顎が完成時後方に移動することもあり得るのです。
磨り減った義歯を長い間使い続けると、すこしずつ下顎が前方に出ますが、使い慣れた位置も考慮に入れながら、
噛む位置を決めるのですが、急に後方では噛めない人もいますし、前方の位置だけで噛もうとして顔貌がどうも
上手く再現できない方もいますし、少しずつ後方に移動される方もいますし、新しい義歯で安定した噛みかたを上手く
行う方もおられます。人それぞれです。人の噛みかたは個性です。今まで生きてこられたかみ合わせをなさります。
人の歴史の証のかみ合わせです。咬合が最後の義歯の良し悪しを決めるのですが、最後の最後まで、本当のことは、
分かりません、誰の責任でもないのです。最後に調整するしかないのです。なるべく調整する幅を少なく作るしかありません。
痛いと言われた所を特定し、なにが原因なのかを推理し調整します、痛い場所の反対側が
人工歯の高さがわずかに高いため転覆作用で痛い場合、痛い場所の粘膜の下の骨が僅かにとがっているために痛い場合もあり、
歯茎が薄いために痛い場合もあり、骨が柔らかすぎて咬合圧に耐えられない場合もあり、原因は色々です。
義歯ほど文句がでる商品(不適切な表現ではありますが、あえてこのように書きます。お許しを、)もありません、
感覚の世界なので、人により反応が違います。人工臓器なのですが、医学の世界では、地位が低いものです(特に日本では)。
いい義歯をつくりたい。
そのためにも患者さんの協力が是非とも必要です。協力なくては、いい義歯になりません。
義歯はなにがあってもおかしくありません。
歯茎という粘膜の海に浮かびながら、食べると圧力がかかり、さらに圧力の方向は、
食べ物の大きさ、硬さ、人工歯の斜面の方向に影響され、入れ歯が沈むのです。人工歯の斜面は意外に曲者ですが、
食物の粉砕能力のために必要です。物理学では、力の方向は、垂直分力、水平分力に分解されます。
すなわち歯茎に向かう力と横ずれする力に分かれます。これが痛みをひきおこす訳です。
どちらの方向にでも義歯は動いてしまいます。固定出来ればよいのですが、固定できません。
設計などは、この動きを予想していません、だからデザインです、快適に過ごせますようにという願いを込めた。
だからこそ患者さんの感想を聞きながら、修正を行う必要が有ります。僅かな動きで止めるには、
吸着を持たせたほうが良いと思いますが、吸着を出すのは、大変です。
それでも調整は必要なときもあるので、入れた日から何でも食べられますという訳には、行きません。
ましてや、顎関節がゆるくなり、噛む位置が一定していない状態が、義歯の人では、多くなります。
そうなるとアニメの例のようにどこでも噛みに行くので、その調整すら、おぼつかなくなります。
そのような条件のなかで、すこしでも、良い義歯を貴方へとの、思いのみで作り続けています。
その分、もう少し義歯に関心を持ち、自分の歯を大事になさるように義歯も大事にかわいがって下さい。
天然の歯でも、この咬頭が形作る斜面は、歯槽膿漏の原因にもなります。
斜面と尖った部分(咬頭)がぶつかると歯を僅か横に動かします。その時、抵抗するのは歯を支える骨であり、
その力を感知するのが歯根膜です。その鋭敏なセンサーで、かみこみが強くならないよう骨を守っています。
義歯になるとセンサーがなくなりますので、噛みこむ力をコントロール出来ないので、骨がへりやすいのです。
義歯にならなくても、骨の弱った歯(歯槽膿漏)は、ゆれ初めて、歯根膜センサーがきかなくなり、噛む場所が判らなくなり、
歯を止める位置も判らなくなります。他の歯が頑張りますが、
いずれその歯もゆれはじめて、次から次に歯が歯槽膿漏になり、被害が拡がります。骨は炎症部位から、
遠ざかるため、歯の周りから、消失し、いずれ脱落します。インプラントも義歯と同じで、歯根膜センサーが無いので、
かみ込む方向、強さ、位置、スピード、止める位置が、判らないため、力をコントロールできずに骨を守りきれず、
骨に、負担がかかります。骨が耐えられません。
自前の歯が、咬合を乱していない限り、一番です。
自分の骨を丈夫にするために、十分なる栄養、睡眠をとりながら規則正しい生活リズムで
生活することです。
年をとると、高齢者の半数は何らかの病気にかかっている。患者が全身的疾患を持ち、生理、病理面、心理面でも外部からの要因に極端に反応することが多い。 高血圧、心筋梗塞、狭心症、多くの心不全など既往歴のある場合は診療中に突発事故をおこす可能性もある。甲状腺機能障害、副腎皮質ホルモンの投与者などは、重篤なショック状態になることもある。 特に抜歯などの外科処置をするときは、要注意です。 高齢者になればなるほど、義歯補綴の条件は悪化します。加えて不安心理も増幅される。 高齢者の特徴として、 顎骨の吸収が大きくなり、粘膜の弾力性が減退し、筋肉組織の運動が鈍り、 顎の関節がゆるみ、唾液の分泌が少なく粘膜が乾燥し、 口腔内の僅かな傷に対しても若いときに比べ治癒率が低くなる。 あらゆる条件が義歯を入れにくくします。 まして介護認定患者になれば、動けないのでますます大変になります。
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